旅道楽マイケルオズの「あの町この味 ひとり旅」

全国各地の旅先で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材などを、旅や飲み歩きのエピソードも交えながらご紹介いたします

2020年09月

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今年5月から紹介してきた「あの町この味」も、今回で100品目となりました。そこで特別編として、平成時代後半の大相撲で絶大な人気を誇った元大関魁皇の「魁皇弁当復刻版」をご紹介します。

両国国技館では、本場所の開催に合わせて力士弁当を販売しています。横綱や大関が、おかずをプロデュースしたオリジナル弁当として人気を呼んでいます(※注・新型コロナ前の情報)

ファンだった大関魁皇が2011年名古屋場所で引退し、国技館から「魁皇弁当」が消え、残念に思っていましたが、翌12年5月の引退・浅香山襲名披露で、一日だけ復活したのです。

「魁皇弁当復刻版」と銘打たれ、魁皇の出身地・福岡県の名物である明太子、辛子高菜、筑前煮が入っており、現役当時に売られていた弁当と中身はほぼ同じ。懐かしい思いで味わいました。

全くの余談ですが、大相撲9月場所で初優勝した正代関は、魁皇と同じ九州(熊本県)出身でしたね(笑)

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夜は飲み歩きをする私にとって、お昼のご飯物はとても重宝します。ご当地グルメであれば、なおさら嬉しいものです。今回は岡山県玉野市の「たまの温玉めし」をご紹介します。

この料理は、昔から玉野市で食べられていた郷土料理ではなく、新しい名物を作りたいと考案されたといいます。今では岡山県内でも指折りのご当地グルメとして有名だそうです。

瀬戸内海で水揚げされたアナゴをまぶした焼き飯に、温泉卵をトッピングしたシンプルなご飯。私は2015年に玉野市を訪れた際、四国に渡る宇高連絡船に乗る前にいただきました。

蒲焼きのタレで味付けられた焼き飯は、それだけを食べても美味しいですが、とろとろの卵をまぜると二度美味しくなります。シンプルなだけに、食べ飽きないご当地グルメと言えそうです。



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ご当地グルメと呼ばれる料理の中には、「その店だけでしか食べられない」というピンポイントのグルメがあります。大阪なんばの自由軒本店で出している「名物カレー」もその一つです。

ルーがかかったカレーではなく、見た目はドライカレーのような感じで、ご飯の上には生卵の黄身が乗っているというオリジナル料理です。(注・ドライカレーとは味わいが全然違います)

「夫婦善哉」で知られる作家・織田作之助が好んで食べたカレーだといい、「トラは死んで皮をのこす/織田作死んでカレーライスをのこす」の額縁が贈られたそうです。

名物カレーは見た目よりも辛くなく、やや薄口なので、ウスターソースをかけてちょうどいい感じでした。大阪なんばに行ったら、シンプルながらも美味しい名物カレーを味わってみてください。



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イベントやキャンペーンに合わせて旅行に出かけることも多くありますが、旅先でその時期限定の料理に巡り合えると嬉しいものです。今回は高知県安芸市の時期限定定食を紹介しましょう。

2010年の大河ドラマ「龍馬伝」では、安芸市出身の偉人・岩崎弥太郎が準主役で登場しました。その安芸市にある廓中ふるさと館でいただいたのが「こころざし御膳」です。

メインのご飯は鰹のタタキを「づけ」にしたタタキづけ丼で、おかずには安芸市特産のナスを使った田楽やたたき風などが並び、お昼のご飯としてはバラエティーに富み、ボリューム満点でした。

タタキづけ丼はユズの香りが漂って食欲をそそり、意外にご飯に合いました。廓中ふるさと館は観光名所の近くにあり、安芸市観光の際にはぜひ立ち寄りたい食事処ですね。

廓中ふるさと館の紹介ページです

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北海道留萌市は日本海側に面した漁業の盛んな地域で、水揚げされるミズダコを使った料理「るもいたこめし」をご当地グルメとして売り出しています。

その中でも一風変わった食べ方をさせてくれるのが、ハワイアンカフェ・ルアウでいただいた「たこタコライス」。沖縄のご当地グルメであるタコライスにアレンジしたのが特徴です。

トマトやレタスなどの野菜で彩られ、見た目は完全なタコライスです。そこにたっぷりとミズダコが入っており、プリプリとした食感が楽しく、美味しくいただきました。

ほかにも、ミズダコを素材にした料理を提供する店が留萌市内に幾つかあります。かつてはニシン漁で栄えた留萌ですが、ミズダコでのまちおこしにも期待したいですね。

るもいファンクラブのるもいたこめし共和国の紹介ページです

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